価値観をすり合わせる能力の必要性

基本的な職務の一つとして看護師に求められているのが、同僚や患者へのサポートです。現場で一緒に働くスタッフに加えて、患者や高齢者に対して必要とするサポートを行うのも大切な業務と言えます。その際、相手に合わせたサポートを行うのが重要であり、相手の価値観を理解してうまくすり合わせができる能力が看護師にとって必須です。

しかし、現実的には自分の考え方を相手に合わせるのは難しいことが多く、それがストレスになってしまう人も多いでしょう。すり合わせの仕方をわきまえているかどうかが重要になります。ただ相手に合わせようという意識を持つのではなく、相手を受け入れる気持ちを持つのがポイントです。その姿勢を持つことができると、誰にでもソフトに応対することができ、自然なコミュニケーションを取れるようになります。しかし一方で、患者に対する指導を行ったり、他のスタッフに自分の意見を述べることも大切なので、様々な考えを持つ人の中でも、自分の価値観を主張することの必要性を知ることは重要になるでしょう。

そして、自分の意見をきちんと受け入れてもらうためには、信頼が欠かせません。患者や同僚との間で信頼関係が築かれていると、自分の考え方とは異なる意見を持っている人ともトラブルになるようなことは起きないからです。また、意見の相違点を埋めるための歩み寄りも行ってくれることが多くなります。看護師としての職務を全うするためには、信頼される人材になり、意見のすり合わせを行ったり、ときには自分の意見も主張することが必要です。